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725話

「神器を鍛造する絶好の素材?なるほど、こんなに高額なわけだ!」

赤峰宇の言葉を聞いて、龍飛も連続して頷いた。六爺のあの醜悪極まりない龍岩石でさえ、一万を超える価値があると言われているのだから、暗之神域第七層から来たこの魅藍妖姬はなおさらだ。

「より高額な入札がないようですので、一万二千個の中品エネルギーストーンで成立です!」

柳如煙は舞台上の玉の槌を手に取り、三度鳴らして落札を決定した。

会場全体を見渡した龍飛たち五人は唖然としていた。結局のところ、最初の競売品だけでも彼らには手の届かない代物だったのだ。

二つの品が競り落とされ、柳如煙は引き続きオークシ...