Read with BonusRead with Bonus

719話

狼の群れの中に火の光が落ちると、その黒山巨狼たちは天敵に出会ったかのように、一斉に後方へと猛スピードで逃げ出した。

狼の群れの中で一つの火球が炸裂し、続いて空から別の火の玉が飛来して、瞬く間に十数頭の黒山巨狼を灰燼に帰した。

「あれは何の武器だ?小型ミサイル並みの威力を持っているじゃないか!」

龍飛の心にも疑問が浮かんだ。戦神学院が現代兵器を使用したのではないかとさえ思ったが、そうでなければこれほどの威力は生み出せないはずだ。

だが龍飛は十分承知していた。戦神学院ではあらゆる現代兵器の持ち込みが禁止されている。少なくとも彼が戦神学院に入学した時点では、武器を携帯している者など誰一人いな...