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714話

「いや、それだけじゃないよ。六爺のあの五葉幽冥蘭は少なくとも八百個の中品エネルギーストーンの価値がある。もし間違いなければ、この十年物の碧玉観音蓮は四、五百個は売れるんじゃないかな!」

赤峰宇は戦神学院全体の取引市場の相場には詳しくなかったが、六爺の五葉幽冥蘭の価値から大まかな判断をすることはできた。

「四、五百個の中品エネルギーストーンの価値か。これは本当に宝物だな!」

龍飛も驚いて舌を鳴らした。四、五百個の中品エネルギーストーンといえば、地院での彼らの約一年分の報酬に相当するものだった。

「もちろん宝物と言えるよ。あの黒山巨狼がここに現れたのは、きっとこれが原因だと思う」

赤峰宇は推測...