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705話

「へへ、先輩のお褒めに預かり光栄です。私が最も才能があるなんて、先輩に比べれば、まだまだ遠く及びませんよ!」

赤峰宇は謙虚に言ったが、心の中では自分が確かに薬王殿の過去二十年で最も丹薬調合の才能がある弟子だと理解していた。

「師弟よ、なぜ地院に行ったんだ?道理で最近姿を見かけないと思ったら、もう戦神学院に来ないのかと心配していたぞ!」

楚風は赤峰宇の制服に刺繍された大きな銀色の「地」の字を見て、驚きの表情で尋ねた。赤峰宇の才能と実力なら、完全に天院に入る資格があるはずだった。

「大したことじゃないよ。天院も地院も同じことさ。大切なのは友達と離れたくなかったってことだけだから!」

赤峰宇はそ...