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703話

五人が獣練場から出てきて、地院の校区へと向かいながら、黒山谷のことについて議論していた。

「峰宇兄弟、これからオレたちが成功できるかどうかは、お前の腕次第だぞ!」

龍飛は黒山谷に隠された数々の価値のある宝物を思い浮かべ、心の中で非常に喜んでいた。赤峰宇のような兄弟と出会えたことに感謝していた。

「飛兄貴、俺は力不足かもしれないけど、薬材に関しては詳しいつもりだ。黒山谷での宝探しは俺に任せてくれよ!」

赤峰宇は自分が高品質の丹薬を調合できる実力があるかどうか確信はなかったが、自分の目で見た宝物は絶対に見逃さないという自信はあった。

これらの高価な薬材は、直接取引市場の店舗に売るだけでも、多く...