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696話

「第二関の試練に挑むつもりか?」

若い指導者は自分の耳を疑い、もう一度龍飛に確認した。

「はい、第二関の試練に挑戦します!」

龍飛は自信に満ちた眼差しで力強くうなずき、冗談めかした様子は微塵もなかった。

「小僧、よく考えろよ。試験に落ちたら、申込料は返ってこないぞ!」

若い指導者は忠告した。第二関の試練は第一関と比べて難易度が格段に高いのだから。

通常であれば、戦神学院で三ヶ月も過ごしていない新入生が第二関の試練を突破できることはほぼない。龍飛のような新入生が獣練場で第一関を選んだとしても、それは申込料を無駄にするようなものだ。

「ご忠告ありがとうございます。全力を尽くします!」

龍飛は自分の...