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689話

「なるほど、みんなが必死にエナジーストーンを稼ごうとする理由がわかったぞ。エナジーストーンがなければ、戦神学院では餓死してしまうんだな!」

食堂の入り口に掲げられた価格表を見て、龍飛はようやく理解した。戦神学院では食事一つとるにもエナジーストーンが必要なのだ。

地院の学生は毎月五十個の中品エナジーストーンを支給されるが、生活費を差し引くと、修練に使えるエナジーストーンはほとんど残らない。

食堂の大門をくぐると、龍飛たち四人はすぐに窓口へ向かい、四人分の夕食を購入してから、隅に近い席を見つけて腹を満たし始めた。

四人が食事をしている最中、五十名あまりの若く逞しい男...