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685話

「彼女は……まさか無極宮の人なのか?」

六爺は李沧月の姿に視線を深く注ぎ、わずか十五歳の少女を見つめながら、再び驚愕の色を顔に浮かべた。

「六爺様、私は無極宮の特別招待生の李沧月です!」

李沧月は丁寧に言った。その瞬間、六爺の表情は複雑に変わり、目の前のこの数人が地院からやって来たとはとても信じられないという様子だった。

「丁の老いぼれは今年、歯が抜けるほど笑うんじゃないか。まさかこんな生徒を招くとはな!」

六爺は舌打ちした。薬王殿の者、それも無極宮の者が地院の生徒になるなど、到底信じられないことだった。

「六爺様、その丁老いぼれって誰のことですか?」

六爺の言葉を聞いて、龍飛は非常に好...