Read with BonusRead with Bonus

650話

「なに?エネルギーストーン一つもないだと?まさか、お前たちがここに来る前に、誰かに強奪されたのか?」

一通り捜索した白虎堂の十名の隊員は怒りで血を吐きそうになった。せっかく出会った青龍堂の五人が、誰一人としてエネルギーストーンを持っていないなんて、思いもよらなかったのだ。

「ふん!お前たち白虎堂だけが策を弄するとでも思ったか?実を言えば、我々のエネルギーストーンは全て隊長に預けてある!腕に自信があるなら、我らの隊長からエネルギーストーンを奪ってみろ!」

白虎堂の隊員たちが空振りに終わったのを見て、この五人の青龍堂の隊員たちはすぐに得意げな様子を見せ始めた。どんなに計算しても、白虎堂の隊員...