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629話

「老大、そんなに気を遣わないでください。私が組織に入れたのは、あなたの引き立てがあったからこそです。ご安心を。将来、もし私が何か成し遂げることができたら、必ずあなたのことは忘れませんから!」

龍飛は丁寧な態度を装いながら言った。心の中では、天狗が自分が敵であることなど、永遠に想像もできないだろうと思っていた。

エネルギーストーンは龍飛にとって大きな誘惑ではあったが、彼は自分の責任を忘れてはいなかった。それは国を守り、この巨大な犯罪組織「黒鷹」を壊滅させることだった。

「飛兄、もう老大なんて呼ばないでくれよ。私があなたの上に立つなんておこがましい。名前で呼んでくれたらいいさ!」

この瞬間、天狗に...