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600話

「すでに五十回以上も経過したのに決着がつかないとは、龍飛には本当に挑戦成功の望みがあるようだな!」

史長老は競技台上の試合を見つめながら、次第に興奮を高めていった。龍飛が挑戦に成功すれば、今年の年末大会において間違いなく最大のダークホースとなるからだ。

注目を集めるだけでなく、龍飛は歴代大会の記録を塗り替える可能性すらある。明日のS級メンバー部門の試合でも、大いに活躍するかもしれない。

「たかが五十回程度だ。間もなく龍飛は敗れるだろう」

唐宇は軽蔑したように言った。彼からすれば、龍飛が段江南の相手になるはずがなく、五十回も段江南と渡り合えたこと自体が十分立派な成...