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593話

「降格まであと十数人の枠があるとはいえ、天狗の立場はやはり危うい。何しろ、C級から昇格してきたばかりの対戦相手がまだ十人もいるのだから」

「大将、心配しないでください。あなたの実力なら降格することはないはずです!」

龍飛は慰めるように言ったが、断言するほどの自信はなかった。現状は天狗にとって確かに楽観視できるものではなかったからだ。

天狗の順位を確認した後、龍飛の視線はすぐに龍虎ランキングのトップ10に向けられた。

「第一位、段江南!」

「第二位、百里刑天!」

「第三位、慕容菁菁!」

龍虎ランキングのトップ3を見ただけで、龍飛は視線を戻した。これらのB級メンバーにはさほど興味がなかっ...