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580話

「龍飛がどの難易度のテストを選ぶのか分からないけど、一番低い星一つでも構わないわ。どうせ彼は明日の試合に出場できるんだから」

龍飛がテストを受けている間、天狗はステージの下で緊張した面持ちで立ち尽くし、第三グループのテスト終了を待っていた。

一回のテストはわずか二十分間だが、天狗にとってはまるで一日が一年のように感じられる長さだった。こういう重要な場面になればなるほど、彼の心は落ち着きを失っていった。

確かに、龍飛がBランクメンバーになることは疑いようのない事実だったが、それでも天狗は知りたかった—第四テストで龍飛がどれほど優れた実力を見せるのかを。

「一つ星難易度テスト合格おめでとう...