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573話

雇い兵たちは四方に散り、三々五々と集まっていたが、彼らの口から最も多く聞かれるのは三清観拠点所属のCランク隊員、龍飛についての話だった。

「龍飛という奴は俺が見た中で最も恐ろしいCランク隊員だ。間違いなく明日のAランク隊員グループの試合に進むだろうな」

「そうだよな。あんな成績は、Aランク隊員でも中々出せないものだ。今年の年末大会は、風雲児が全て三清観に持っていかれるようだな」

青いスーツを着た数人のBランク隊員が話していた。彼らは明日のBランク隊員グループの参加選手として、本来ならCランク隊員全員を見下していたはずだが、今は龍飛に対してかなりの警戒心を抱いていた。

これらのBランク隊...