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565話

一拳を放つと、力量測定器の液晶ディスプレイ上の数字が急速に上昇し始めた。

「なんてことだ!この小僧の拳の力はこれほど恐ろしいのか!」

液晶ディスプレイ上の数字が急上昇し、二百五十キロに達したとき、司会を担当していた中年男性は目を見開いて驚愕した。

さらに重要なことに、表示された数字はそこで止まることなく、五百キロの力を超えてもなお上昇を続けていた。

拳の力が五百キロを超える隊員は、ブラックホーク組織のCランク隊員の中では極めて稀であり、龍飛のこの一撃は、その場にいる全員を震撼させた。

「二百六十キロ……二百七十キロ……」

力量測定器の数字が上昇し続ける中、周囲の傭兵たちは息を呑んだ。誰も龍飛の...