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524話

「龍飛、お前すげぇな!」

天狗は龍飞に向かって親指を立てた。心の中では龍飛に彼女がいることを知っていたが、彼も龍飛の女性を口説くという良い機会を邪魔するわけにはいかなかった。

さらに重要なのは、天狗はまだ龍飛を頼って拠点に栄光をもたらす必要があったため、彼は龍飛が墨霜を好きになることを望んでいた。そうすれば組織のためにもっと良い働きができるだろう。

墨霜に腕を取られ、龍飛の気分も上々で、さらに手を伸ばして墨霜の小さな尻を一発叩いた。

「お前が俺の彼女なら、今夜は俺の家に来いよ。彼氏としての義務はしっかり果たすぜ!」

龍飛は冗談めかして言い、手を伸ばして墨...