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523話

「隊長、この若造の腕前はマジでヤバいな。俺でも奴には敵わねぇよ」

龍飛が一蹴りで陶鑫を倒したのを見て、墨霜はすぐに崇拝のまなざしで擂台に立つ龍飛の姿を見つめた。

「ああ!あいつは俺の切り札だ。三日後の年次大会は奴に全てかかっている」

天狗は頷きながら同意した。龍飛が見せた実力に、この拠点のリーダーである彼も感服せずにはいられなかった。

「隊長の目は確かですね。こいつの実力はこれほど強靭だ。年次大会では間違いなく輝くでしょう」

墨霜は確信を持って言った。龍飛を見る目つきがすでに変わっていた。これほど強い男なら、男でさえ感服するのだから、女である彼女はなおさ...