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505話

「東兄!これはどういうことだ?この拳神の金杯は俺のものだろう?」

雷東が自分の手にある拳神の金杯を奪おうと手を伸ばしてきたのを見て、龍飛はすぐに問い詰めた。

「ふふ、拳神の称号はお前のものだが、この拳神の金杯は私が預かった方がいいだろう!」

雷東は淡々と笑いながら言い、龍飛に金杯を渡すよう促した。歴史的に見ても、拳神の金杯は常に拳神の背後にいる実力者の手に握られてきたのだから。

「東兄、それは結構です。この金杯は自分でしっかり保管します。これは私の栄光の証ですからね」

龍飛は首を振った。彼が拳神の金杯を手に入れようとしたのは、拳神の称号など少しも気にして...