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493話

「何だって?あいつがお前の先輩だと?どういうことだ?」

凌天辰という殺人鬼が呉暁妍の知り合いで、しかも彼女の先輩だということを知り、龍飛は即座に驚愕の表情を浮かべた。

「凌天辰があなたの先輩?だとしたら彼も警官のはずだけど、どうして殺人犯になったの?」

林依純は困惑して尋ねた。まさか殺人鬼が高級軍校の学生だったなんて、誰が想像できただろうか。

そう考えると、あの夜、凌天辰が自分に助けの手を差し伸べてきた理由が分かった気がした。この殺人鬼の骨の髄にも、まだ正義と良心が残っていたのだ。

「三年前、彼は在学中に二人の被害者を殺害したため、無期懲役の判決を受けた...