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452話

「小うさぎ、教室で授業に集中してなさい。何かあったら私に電話すればいいから、私の携帯番号知ってるよね?」

林依純を教室まで送り届けると、龍飛はすぐに廃工場へ車を取りに行く準備をした。楚翰が簡単に車を返してくれるとは思えなかったが、自分の物は必ず取り戻さねばならない。

「とっくに携帯に登録したわよ。安心して行ってきて!私は大丈夫だから」

林依純は小さく頷いたが、心の中では少し心配していた。結局のところ、林依純の目には楚翰のような人物はろくな人間には見えなかったのだ。

「携帯に入れておくだけじゃダメだろ?もし携帯が壊れたらどうする?だから頭に入れておくのが一番だ」

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