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418話

「梅花丹が効いたんだな。ただ、この梅花丹の薬効があまりにも強くて、一粒食べただけで一日一夜も眠り続けてしまった」

龍飛はそう推測しながら、懐から玄静師太から貰った梅花丹を取り出した。

「これは何だ!」

梅花丹を取り出した瞬間、龍飛は自分のポケットに別のものがあることに気づいた。

「舎利骨牌か?なぜ二つもある?」

親指ほどの大きさの舎利骨牌を二つ取り出し、龍飛は非常に驚いた。仏子だけが持つことを許される舎利骨牌が自分の身に、しかも二つもあるなんて。

二つの舎利骨牌の外観はほぼ同じで、まるで玉石のように滑らかに見えるが、よく見ると舎利骨牌には細かいサンスクリット文字が刻まれていた。

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