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414話

林依純は決して龍飛に自分がトラブルに巻き込まれたことを話すつもりはなかった。ましてや、自分が冷酷な殺人鬼と出会ったことなど、彼に知られるはずもない。

「凌天辰、あなたは一体どんな人なの?どうして私を親切に助けてくれたのに、三人もの命を容赦なく奪ったりするの!」

林依純の脳裏には、凌天辰の遊び心を含んだ笑みが焼き付いていた。それは彼女にとって最大の嘲笑のように感じられた。

そう、元々林依純の心の中では、凌天辰は正義感あふれる男性だったはずだ。なのに、そんな男が殺人者だったなんて。

凌天辰が今や逃亡していることを思うと、林依純は彼と出会ったことを本当に後悔していた。彼女にはもう、そんな殺人...