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387話

「東兄、花姐の提案はいいね、これで賭けよう!」

龍飛は賛同して言った。彼にはすべてを当てる自信はなかったし、もし賭けて負ければ、柳素雲に迷惑をかけることになる。

勝ったとしても、龍飛にとって良いことばかりではない。勝てば雷東の機嫌を損ねることになるのだから。

「わかった!実は冗談半分だったんだ。素雲、気にするなよ。ただ龍飛の腕前が見たかっただけさ」

雷東は少し残念そうに言った。同時に心の中では、柳素雲は手の届かない星のような存在で、自分がどうあがいても彼女の心を射止めることはできないと悟っていた。

「さあ、試合が始まるわよ。龍飛、今度は誰が勝つと思う?」

柳素雲は微笑みながら尋ねた。その時...