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377話

「龍飛、ただの骨じゃないか?そんなにじっと見るものか?」

龍飛が見入っているのに気づいた陸雪瑶は、すぐさま軽蔑したように言った。

「雪瑶、よく見てみろよ。この上に、たくさんの文字が刻まれているんだ!」

龍飛が促すように言ったが、陸雪瑶は首を傾げた。彼女の目には、ただ玉のように白く清らかな骨の札があるだけで、文字など何も見えなかった。

「どこに文字があるの?また私を騙してるんじゃないでしょうね?」

陸雪瑶は不思議そうに尋ねた。彼女の目には、舎利の骨札は滑らかで丸みを帯びているだけで、どこにも文字など見えなかったからだ。

「よく見てごらんよ!」

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