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372話

「少しどころか、大収穫だよ!まさに大当たりだ!」

「そうよ、佛子になれるってどういうことか分かる?十年に一度、十年に一人しか選ばれないのに、彼女は『少し収穫があった』なんて言うのよ」

呉暁妍の言葉を聞いた周りの人々は、わざわざ参拝に来たのにこの差に、豆腐に頭を打ちつけて死にたい気分になっていた。

「今年の佛子は間違いなくこの女施主でしょう。ところで、まだお名前を伺っていませんが」

智禅大師は軽く頷くと、林依純の方へ視線を向けた。

佛光寺の開光大会の佛子として、林依純は菩提金蓮という仏門の至宝を手に入れただけでなく、さらに重要なことに、舎利子まで授かることになる。

「林依純と申します」林依純は少...