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371話

人々が向かったのは、呉暁妍がさっき壁画を見ていた場所だった。その時、彼女の体は仏光に包まれ、金色の光が彼女の身体から次々と輝き始めていた。

壁画に見入っていた呉暁妍は、自分の体に起きている変化に全く気づいていなかった。目の前の壁画に心を奪われていたからだ。

多くの人が彼女の周りを取り囲んだ時、やっと彼女は我に返った。

「どうなってるの?」

自分の体が光を放っていることに気づいた呉暁妍は驚きと喜びを感じた。あまりにも不思議な出来事だったからだ。

「またしても仏の選ばれし縁者が現れたか。今日は二人も仏心を持つ者が現れるとは思わなかったぞ」

智禅大師の目には驚きの色が浮かんでいた。数百年...