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357話

「マジかよ!冗談じゃないよね?こんな短い距離を歩いただけでもう動けないなんて」

龍飛の顔には黒い線が走った。この二人の女の子の言葉を聞いて山登りに来たことを本当に後悔していた。彼女たちのこのペースでは、いつ山頂に着くか分からない。観音様の髪の毛が白くなるまでかかるかもしれないな、と思った。

「ちょっと休憩しましょう。何か食べて、体力回復しないと」

陸雪瑤が提案し、きれいな場所を見つけて座り込むと、龍飛におやつとミネラルウォーターを持ってくるよう指示した。

「おいおい、お嬢さんたち。このままで本当に開光の法会に参加する気あるの?これじゃ山登りじゃなくて、ただの遊び...