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351話

「冗談じゃない。私はあなたが好きだってわかってる。私もあなたが好きだから、これからは一緒にいてくれない?」

陸雪瑤は口ではそう言ったが、心の中では「こんな告白をしたら、この小僧は喜んで飛びついてくるはずだったのに、まさかこんなに冷淡な態度をとるなんて」と思っていた。

「俺があんたを好きだって?夢でも見てるんじゃないのか?俺には好きな女がいるんだ」

龍飛は口を尖らせた。彼の言う好きな女性とは、もちろん軍の花形・秦英のことだった。

「あなたが好きな女って私じゃない?今日の午後、同窓会の時、あなた酔っぱらって私に告白したじゃない!」

陸雪瑤は思い出させるように言った。酒の上での本音という言葉を信...