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275話

「飛飛兄、朝ごはん食べた?これ私が買ってきた小籠包だよ!」

「飛飛兄、小籠包なんて大したことないわ。見て、私が何を持ってきたか。ミルクティーとケーキよ」

数人の女子学生が龍飛の周りに集まり、たちまち熱心に世話を焼き始め、実に気遣いのある様子だった。

「はは、そんな気を遣ってもらって。朝ごはんはもう食べたんだけどな」

龍飛は淡く笑みを浮かべながらも、内心では得意げな気分に浸っていた。これまでの人生で、こんなに多くの女子に囲まれて注目される経験など一度もなかったのだから。

軍隊で八年間を過ごした龍飛が向き合ってきたのは、基本的に筋金入りの男ばかり。そんな男たちが目の前の二十歳そこそこの女子学生たち...