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263話

親友として、林依純はこんな良いことを雪瑶に知らせないわけがない。そう思って彼女はすぐさまポケットから携帯を取り出し、陸雪瑶に電話をかけた。

その時、街中をぶらぶらと歩いていた陸雪瑶の心は重かった。結局のところ、自分は林依純と男を奪い合うようなことはできないと分かっていた。林依純は自分の一番の親友なのだから!

林依純からの着信を見て、陸雪瑶は受けるべきか迷った。彼女の考えでは、今頃林依純は十分気持ち良くなったんだろう!電話してきたのは、まさか自分の初体験を自慢するためじゃないよね!

「出ないなんて、どうしたんだろう!今頃は放課後のはずなのに!」

陸雪瑶が電話に出ないことに気づいた林依純は...