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209話

「うっ!この娘はどうしたんだ?なんか俺を誘ってるような感じがするぞ!」

龍飛は少し意外に思った。普段の林依純は自分にこんなに友好的ではないのだ。こんな風に自分に好意を示してくるなんて、太陽が西から昇るようなものだった。

「龍飛、出てきたのね!」

林依純が近づいてきて、龍飛に非常に丁寧に微笑みかけた。

「ええ!出てきたよ!」龍飛は林依純を見つめながら、心の中で首を傾げた。自分はどこか変なのか、どうしてこの娘の自分を見る目つきまで変わってしまったのだろう。

「あなたの友達、大丈夫なの?彼のような状態だと、もう少し病院で休養した方がいいわ。そうすれば傷の回復も...