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176話

ハーレーダビッドソンを若い男たちの真ん中に横付けすると、龍飛は軽やかに跳び降り、すぐに痩せた青年の前に立った。

「お前は誰だ?余計な口を挟むつもりか?」

龍飛が突然現れたのを見て、若い男たちは一瞬戸惑った。この痩せた青年の友達なのではないかと思ったのだ。

若い男たちが驚いただけでなく、地面に倒れていた痩せた青年はさらに驚いていた。こんな状況で、自分を助けようとする人間が現れるなど、夢にも思っていなかったからだ。

「俺は龍飛だ!あいつは俺の友達だ。だからな、今日はどうしても口を出させてもらうぜ!」

確かに龍飛は正義感が強く、弱い者いじめを見過ごせない性格だったが、普段は余計なことに首を...