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172話

龍飛の古銅色の肌、そして鍛え上げられた筋肉、特にあの目を引く六つに割れた腹筋を見て、林依純は思わず胸がドキドキと高鳴るのを感じた。

「小うさぎ、あなたたち何してるの?まさか本当に一緒に寝てるんじゃないでしょうね!」

電話から聞こえてきた声に、陸雪瑶は緊張した様子で尋ねた。しかしすぐにカチッという音がして、電話からは何も聞こえなくなった。

「まさか!小うさぎ、この裏切り者!あなた本当に親友の男を横取りするつもり?」

陸雪瑶は胸がつかえるような気持ちになった。向こうで何が起きているのか分からなかったが、長年の勘からすると、今頃龍飛はきっと林依純と一緒に寝ているのだろう。

「さっさと服を着...