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145話

「そう?あなたも私を迎えに来るって知ってたの?二十万も稼いだんだから、外でしばらく派手に遊ぼうとは思わなかったの?」

林依純は冗談めかして笑いながら言った。彼女はとっくに知っていた。龍飛のやつが張猛から金を稼ぐために、自分の悪口まで言うことも厭わなかったことを。

「へへ、小うさぎ、俺だってお前のためを思ってやったんだぜ?考えてみろよ、あいつはまるでヒキガエルが白鳥に手を出そうとしてたんだ。ちょっとカネをだまし取ったぐらい大したことじゃないだろ。殴らなかっただけでも上出来ってもんさ」

龍飛は義理堅そうな態度を装って言ったが、林依純はそんな彼の説明など聞きたくもなかった。彼女はこの件についてさほ...