最強特殊部隊エース

1107話

「破！」

その瞬間、龍飛は悪戯回旋珠の速度がすでに極限に達していることを悟った。彼は一瞬の躊躇もなく、悪戯回旋珠を操って黒塔の壁に向かって突撃した。

「ドン！」

轟音が響き渡り、黒塔には悪戯回旋珠によって穴が開いた。続いて塔全体が掌サイズの宝塔へと縮小し、陸文山の手元へと飛び戻った。

「なんだと？お前が黒塔の禁制を突破するとは…こんなことがあり得るのか？」

陸文山は困惑した様子で言った。彼自身も突破できなかった黒塔の禁制を、なぜ龍飛が破ることができたのか理解できなかったのだ。

「これがあるからさ」

龍飛は淡々と言い、悪戯回旋珠が彼の前に浮かんでいた。今やその大きさは最初の頃と比べ...