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1097話

「何?そんなはずがない!?」

陸文山は掌の悪戯回旋珠を見つめた。紫色の光を放つその珠には、一筋の紫色の炎が全体を包み込み、絶え間なく焼き続けていた。

この悪戯回旋珠はまさに龍飛の神器で、神殿にいた時、陸文山も実際に目にしたことがあった。ただ、今のこの珠の大きさは以前よりもかなり小さくなっており、それはまさに紫炎獣火に焼かれ続けた結果だった。

「私の紫炎獣火はあらゆるものを溶かすことができる。お前が私に手を出す前に、必ずこの軍刀を破壊できると保証するぞ!」

龍飛は確信に満ちた声で言い、同時に自分の実力をもってすれば、陸文山に一瞬で倒されることはないと信じていた。

「龍飛、決して軍刀を壊すな!...