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1079話

「空間転送門って本当に不思議だな、こんなに早くここに着くなんて思わなかった」

龍飛が空間転送門から出てきた瞬間、すでに自分が崑崙山脈の縁辺部に立っていることに気づいた。

辺境に到着すると、目の前には目に見えないエネルギーバリアが立ちはだかっていた。このようなエネルギーバリアは、一般人には決して感知できないものだった。

陸文山から渡された通行証を取り出し、龍飛はそのカードをエネルギーバリアに軽く滑らせた。すると、淡い光を放つバリアの門が目の前に現れた。

バリアの門をくぐると、龍飛はすぐに背後のエネルギーバリアが再び集まり、外界のすべてを遮断したことに気づいた。

「この通行証がなければ、誰も勝手に...