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1074話

「いたずら回旋珠」の攻撃速度は極めて速く、瞬く間に戦神の顔面に迫っていた。こんな至近距離からの攻撃は、恐らく誰も避けることができないだろう。

「バン!」

しかし龍飛が予想もしなかったことに、いたずら回旋珠が戦神に命中しようとした瞬間、紫色の獣火を纏い強大な殺傷力を持つその珠は、突然空中で静止し、これ以上一歩も進めなくなった。

「龍飛、お前の今の実力では、私に傷一つ付けることはできんよ」

戦神は淡々と言った。いたずら回旋珠を阻んでいたのは、なんと目に見えないエネルギーの結界だった。

そう、この目に見えない結界の存在を感じ取れるのは、龍飛のような高い実力を持つ者だけだ。しかもこの結界がど...