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1072話

龍飛はまったく想像できなかった。目の前に広がるのは、計り知れないほどの巨大な財宝だった。恐らく華夏国の国庫でさえ、これほどの金銀財宝を有してはいないだろう。

「もちろん、お前が私に忠誠を誓うなら、尽きることのない栄華と富を手にすることができる……」

戦神がそう言いながら、龍飛の肩に軽く手を置いた。まるで龍飛のような人材を非常に重んじているかのように。

戦神の言葉を聞き、龍飛の心は微かに揺れた。彼は国防兵団の超級兵王ではあるが、結局は普通の人間だ。これほどの財宝を前にして、心が動かないはずがなかった。

「これだけの富があれば、一生食うに困らないどころか、十世代使っても使い切れないだろうな...