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1071話

「長老!これはどういうことですか?」

プラットフォームの磁場が波打ち、周囲のエネルギーが異常に荒れ狂うのを感じ、龍飛は即座に不安げに尋ねた。

「大丈夫だ、精神を集中して目を閉じなさい。すぐに神殿の入口に到着できるから」

聖殿長老が安心させるように言うと、龍飛はその言葉通りに両目を閉じ、心の中の感情を落ち着かせた。

「準備はいいかな?」

龍飛が目を閉じ、プラットフォームの中央に立っているのを見て、聖殿長老は気遣わしげに尋ねた。

「長老、準備できました。始めてください」

龍飛は淡々と言ったが、心の中では不思議な感覚に襲われていた。この空間転送...