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1068話

やっと地上に出られたと思ったのに、龍飛はまさか地下通路を出たとたんにこんな強大な異獣二頭に出くわすとは思いもよらなかった。

この二頭の異獣の体格とそこから放たれる気配から判断すると、少なくとも四級以上のレベルに達しているようだ。

異獣が一行に向かって突進してくるのを見て、その場にいた全員はためらうことなく、すぐにそれぞれの神器を取り出した。

「心配ない、エネルギー結界があるから!」

みんながこの二頭の異獣に攻撃を仕掛けようとしたとき、龍飛の声が響き渡った。

「ドン!」

案の定、この二頭の強大な異獣が猛スピードで近づいてきたが、龍飛たちから五十メートルも離れていないところで、突然目に見え...