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1060話

千年の巨大な蛇が突如として地底から逃げ出し、戦神学院は当然のことながら高度な警戒態勢を敷いていた。五大戦皇が全員集結しただけでなく、学院内で七星戦王以上の実力を持つ学生たちも全て応援に駆けつけていた。

「洞窟に降りるのか?それはかなり危険じゃないか」

龍飛は注意を促すように言った。その洞窟は底知れず深く、しかも千年の巨大な蛇という凶暴な異獣がいるのだから、普通の人間ならば軽々しく降りようとはしないだろう。

前回、千年の巨大な蛇が黒山谷に現れた時、龍飛はその目で見ていた。黒山金剛王にせよ、金翅大鵬鳥にせよ、洞窟に入ったものはほぼ全て死への道を辿ることになった。

「確かに危険だ。だから今ちょう...