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1056話

「なんと、こんな小さな珠が、私の琥珀金糸綾を砕くなんて!」

寒水瑶の心は大いに震えていた。琥珀金糸綾は砕けることを恐れてはいなかった。どんなに粉々になっても自動的に元に戻るのだから。しかし、龍飛の「悪戯回旋珠」が琥珀金糸綾を砕けるということは、その珠の素材が琥珀金糸綾を凌駕しているということを意味していた。

「君の琥珀金糸綾は本当に驚くべき代物だな。爆発して粉々になっても簡単に元に戻るなんて。こんなに強力な神器に出会ったのは初めてだよ」

龍飛も驚きを隠せない様子で言った。彼はこれまで数多くの神器を見てきたが、悪戯回旋珠の攻撃の前にはほとんどが破壊されてしまうものばかりだった。しかし寒水瑶の琥...