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1055話

「やんちゃ回転玉と名付けたんだ！」

龍飛は得意げに笑った。彼も予想していなかったのだが、寒水瑶の神器はたかが知れていた。彼から見れば、徐海東の覇剣の方が寒水瑶の神器よりもはるかに強力に思えた。

確かに徐海東の覇剣は非常に頑丈で、やんちゃ回転玉でさえ大変な労力をかけてようやく破壊できたほどだ。気勢や威力から見ても、覇剣の方が明らかに殺傷力が高かった。

「やんちゃ回転玉？聞いたことないわね」

琥珀金糸綾に裂け目が生じたにもかかわらず、寒水瑶はまったく心配している様子がなかった。それが龍飛には不思議だった。神器は戦神学院の誰にとっても最も貴重なもので、少しでも損傷すれば心を痛めるはずだからだ。

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