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1054話

「もちろん!神器も実力の一部だからね」

龍飛は軽く頷きながら、無極宮が第一勢力と称される理由、彼女たちの神器がどれほどの威力を持つのか気になっていた。

「それなら、見せてあげるわ。でも負けたら、私が有利になっても文句は言わないでよ!」

寒水瑶は掌の構えを解くと、玉のような指でエネルギーブレスレットを軽く撫でた。一筋の赤い光が瞬時に現れ、寒水瑶の周りを旋回した後、彼女の腰に巻き付いた。

それは柔らかな赤い絹のようなもので、何の素材で作られているのかは分からなかったが、放つ明るい輝きから見ると、非常に滑らかで繊細な布のようだった。

「これが...君の神器なのか?」

龍飛は言葉に詰まった。心の...