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1050話

「でもこれが何の役に立つっていうんだ、結局俺はまだ5000ポイントを失ったじゃないか!」

龍飛の心は諦めに満ちていた。事ここに至っては、彼にはヒーロー競技場に戻り、各強者に挑戦して、少しずつポイントを貯めていくしかなかった。1万ポイントの高みに達するまで。

「たかが5000ポイントじゃないか?そんなに気にすることもないだろう。確かに今は300位以下に落ちたが、戦神学院で、お前の存在を仰ぎ見ない学生が何人いると思う」

丹陽子は諭すように言った。今や龍飛のランキングは大きく下がったが、彼の名声はすでに戦神学院中に広まっていた。少なくとも寒水瑶以外には、龍飛を怒らせる勇気のある学生はいないだろう。...