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1032話

「これは強敵だ。今日の三千ポイント、簡単には獲得できそうにないな!」

鐘剣の体から伝わってくる強烈な気息を感じ、龍飛はすぐに精神を高度に集中させた。この一戦は彼にとって、あまりにも重要な戦いだったからだ。

決闘エリアに立つ龍飛の表情は厳粛なものへと変わった。鐘剣の圧倒的な気迫に直面しても、彼は無謀に攻撃を仕掛けることはしなかった。

真気が激しく渦巻き、狂風が唸りを上げる。鐘剣の放つ強大な気息に包まれ、龍飛の髪は風に煽られて絶えず後方へと舞い上がっていた。

「龍飛、今日こそ見せてもらうぞ。お前がどんな実力を持っているのか、戦神学院の全学生を軽んじるとはな!」

鐘剣の言葉が終わるや否や、...