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1024話

「なんて信じられないんだ、龍飛のやつが唐七の『瀑布流星』を防いだというのか?」

同じく観戦エリアに身を潜めていた器皇の鐘無極も、この光景を目の当たりにして顔に驚きの色を浮かべていた。彼はかつて『瀑布流星』の攻撃の下でこれほど長く持ちこたえられる学生を見たことがなかったからだ。

通常なら『瀑布流星』のような猛烈な攻撃を受ければ、相手はとっくに銀針で体を貫かれ、崩れ落ちているはずだ。しかし明らかに龍飛はまだ倒れる気配すらなかった。

「このガキ、どこまで持ちこたえられるか見ものだな?」

自分の攻撃が龍飛を直接仕留められなかったことに気づいた唐七は、少しも躊躇わず、指先をわずかに動かし、再び膨...