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1021話

「唐門の暗器は本当に凄いな!」

唐七が手を出した瞬間、観戦席の片隅に座っていた洪天笑は、心の中で思わず感嘆の声を上げた。

戦皇クラスの高手である洪天笑の目には、唐七の実力がすでに極めて高い境地に達していることが見て取れた。特に彼の暗器を操る技術は、スピードも力も兼ね備え、暗器の殺傷力を何倍にも増幅させていた。

こんなにも素早く密集した暗器が龍飛に向かって飛んでいく。もし普通の学生だったら、体中が暗器でハチの巣状態になり、重傷を負えば即死、軽傷でも死に至るだろう。

だが龍飛は並の相手ではなかった。唐七が仕掛けてきた瞬間、神龍の盾が再び彼の前に凝集し、暗器の侵入経路...