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1012話

「まさか、こいつの実力がここまで強いとは!」

決闘前、徐海東は十合以内に龍飛の首を取ると豪語したが、龍飛と一戦交えてみると、実際に大言壮語を吐いていたのは自分だったことに気づかされた。

認めざるを得ない、龍飛の功力がいかに深遠であるか、徐海東自身も舌を巻くほどだった。なぜなら彼は龍飛との戦いの中で、自分の功力が絶えず消耗していくのに対し、龍飛には少しも枯渇の兆しが見えなかったからだ。

徐海東が知るはずもないことだが、龍飛の「帰心法」はすでに第六層の境地、気を形にする段階に達しており、さらに体内には丹元が集まっていて、消費される真気は丹元から絶え間なく供給されるのだ。そのため長時間の決闘とな...